赤ちゃんにプロバイオティクスを飲ませればアトピーは予防できる?
赤ちゃんにプロバイオティクスを飲ませればアトピーは予防できる?
「赤ちゃんのアトピーが心配で、プロバイオティクスのサプリを飲ませようかな...」そんなふうに考えたことはありませんか?ドラッグストアでも「乳児用プロバイオティクス」をよく見かけますし、「腸内環境を整えればアトピーが防げる」という話も耳にしますよね。でも、本当に効果があるんでしょうか?
研究が明らかにしたこと
18件の臨床試験(合計10,195人の赤ちゃん)を統合して分析した最新研究で、残念ながら生後から飲ませるプロバイオティクスだけでは、アトピー性皮膚炎の予防効果は認められませんでした。リスク比は0.94で、統計的に意味のある差はなかったんです。
興味深いのは、過去に「プロバイオティクスはアトピー予防に効く」と報告された研究の多くは、妊娠中のお母さんと赤ちゃんの両方にプロバイオティクスを与えた場合のものだったということ。赤ちゃんだけに飲ませても、一貫した効果は示されていなかったんですね。
どんな研究?
生後0〜36ヶ月の乳児を対象にした18件のランダム化比較試験を統合分析したメタアナリシスです。プロバイオティクスを飲んだグループと、プラセボ(偽薬)または何も与えなかったグループを比較しました。
ただし、研究間で結果にかなりばらつきが大きく(異質性72.8%)、一貫した結論を導くのが難しい状況でした。これは使われたプロバイオティクスの種類や量、投与期間が研究によって違ったためかもしれません。
実践するなら
正直に言うと...
これは非常に質の高い研究(メタアナリシス)で、エビデンスレベルは高いです。ただし、研究間のばらつきが大きいという限界があります。使用されたプロバイオティクスの菌種(ラクトバチルス、ビフィズス菌など)や投与量、タイミングが研究ごとに異なるため、「どの菌をいつどれくらい」が最適なのかは、まだはっきりしていません。
妊娠中からの介入については別の研究が必要ですが、「赤ちゃんだけに飲ませればOK」という単純な話ではないことは確実です。
まとめ
エビデンスレベル:
参考文献: