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中エビデンス

矯正治療中の歯茎の腫れは避けられないのか?

2026年9月29日約3分で読了

矯正治療中の歯茎の腫れは避けられないのか?

歯の矯正をしていると歯茎が腫れやすくなる、と感じたことはありませんか?実は、それにはちゃんとした理由があるんです。しかも、食事の内容を変えることで改善できる可能性もあります。今回は、11,529件の論文から厳選された71件の研究をまとめた大規模レビューから、歯肉炎(歯茎の炎症)のリスク要因と対策を見ていきましょう。

研究が明らかにしたこと

この研究では、歯垢(プラーク)による歯肉炎のリスク要因を徹底的に調査しました。その結果、以下のことが明らかになっています:

固定式矯正装置(ワイヤー矯正)は一貫して歯肉の炎症を増加させます。歯垢が溜まりやすくなるためですが、朗報もあります。装置を外すと炎症は大幅に改善するんです。

食事の内容が歯茎の健康に影響します。炎症を促進する食事パターンや高糖質の食事は歯肉炎のリスクを高める一方、抗炎症作用のある食事や低糖質の食事は炎症を軽減する可能性があります。

女性ホルモンの変動も影響します。月経周期や排卵誘発治療は、既に歯肉炎がある患者さんにおいて、歯垢の量とは無関係に炎症を悪化させることがわかっています。

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どんな研究?

11,529件の論文から71件を厳選して分析した系統的レビューです。少なくとも3ヶ月以上の長期観察研究や、実験的に歯肉炎を引き起こす研究プロトコルを使った研究のみを対象にしています。局所的要因(矯正装置や詰め物など)に関する研究が55件、全身的要因(食事やホルモンなど)に関する研究が16件含まれています。

実践するなら

  • 矯正治療中の方:通常より頻繁な専門的クリーニングを検討しましょう。例えば、3ヶ月に1回ではなく1-2ヶ月に1回の受診がおすすめです。
  • 食事の改善:加工食品や砂糖の多い食品を減らし、野菜や魚などの抗炎症作用のある食品を1日の食事の半分以上に増やすことを心がけましょう。
  • 女性の方:月経前や排卵誘発治療中は特に丁寧な歯磨きとフロスを1日2回以上行うことが重要です。
  • 歯科治療の見直し:不適切な詰め物や被せ物(特に歯茎の下まで伸びているもの)がある場合は、歯科医師に相談して修正を検討してください。
  • 正直に言うと...

    ただし、この研究にはいくつかの限界点があります。肥満が歯肉炎のリスクを高めるという確実な証拠は、現時点では不十分です。また、食事と歯肉炎の関係については、さらなる研究が必要な段階です。矯正装置については一貫した結果が得られていますが、個人差も大きいため、自分に合った対策を歯科医師と相談することが大切です。

    まとめ

  • 固定式矯正装置は歯肉炎を悪化させるが、装置を外せば改善する

  • 抗炎症作用のある食事や低糖質の食事は歯茎の健康に役立つ可能性がある

  • 女性ホルモンの変動時期は特に丁寧な口腔ケアが必要


  • エビデンスレベル:
    中エビデンス



    参考文献:
  • Local and Systemic Risk Factors of Dental Biofilm-Induced Gingivitis and Their Control: A Systematic Review. - Journal of clinical periodontology, 2025

  • https://doi.org/10.1111/jcpe.70189